乾燥して顔がヒリヒリ!かゆみを通り越して肌が痛い!原因と対策とは?
外気が乾燥する秋冬の時期や、現在では、夏でもエアコンの使用で室内は乾燥しています。
乾燥肌の方にとっては、あちこちかゆくなったり、ひどくなるとヒリヒリ痛い!と感じるようになってしまいますよね。
ヒリヒリ痛い時にはどうしたらいいのでしょうか?
日常的に続くと、心配になってしまいますよね?
でも、そんなに心配しないでください!原因や対策を知っておけば、そんな不安も和らぐのではないでしょうか?
それでは、乾燥肌がヒリヒリ痛くなってしまう原因や対策について、詳しくご紹介しますね。
「乾燥肌がヒリヒリ痛くなる原因は何?かゆいのとは違うの?」
外気が乾燥する秋冬の時期や、現在では、夏でもエアコンの使用で室内は乾燥しています。
乾燥肌の方にとっては、あちこちかゆくなったり、ひどくなるとヒリヒリ痛い!と感じるようになってしまいますよね。
そもそも、カサカサ肌に痛みを感じるのは、皮膚の表面にあるかゆみを感じる部分と、痛みを感じる部分が似ているためなのです。
軽度のものであれば、かゆみとして感じますが、それが重度になることで痛い!と感じるようになります。
かゆみを引き起こす物質に「ヒスタミン」というものがあります。このヒスタミンは、細胞が刺激されると、さらに多く分泌されます。すると、さらにかゆみは増幅してしまいます。
皮膚がかゆくなってかいてしまうと、これによってヒスタミンがたくさん分泌され、さらにかゆみが増してしまうという悪循環です。
つまり、肌がヒリヒリ痛くなるのは、かゆくなった時と同じような対策をすれば、改善、解消することもできるのではないかと思います。なるべく痛みの少ないうちにどうにかしたいですよね。
痛みがひどい場合は、自分でどうにかしようとせず、医療機関で診てもらうのが一番です。
そこでこれから「肌がヒリヒリ痛い、でも病院に行くほどひどくはなっていない」という時にはどうしたらいいのか、その原因と対策方法についてご紹介しますね。
「肌がヒリヒリする原因には色々ある」
肌に痛みを感じるのは、かゆみの延長だと考えると、その原因は、肌がかゆくなる時とそう変わりません。程度の問題で、かゆみが悪化してしまったものだと考えられます。
では、そのヒリヒリの原因はいったい何でしょう?考えられる例を挙げてみました。
1.肌のバリア機能の低下
肌の表面、さらに細かく見ると、皮膚はいくつかの層からできていて、その表面には角質層というものがあります。
ここにはセラミド、天然保湿因子(NMF)や皮脂といった保湿成分があり、肌を保湿して、乾燥から守る役割を担っています。これが肌のバリア機能と呼ばれるものです。
このバリア機能がきちんと働き、肌内部の水分が正常に保たれていると、潤いのある肌になります。しかし、このバリア機能が、様々な原因で低下してしまう場合があるのです。
バリア機能が低下してしまうと、肌から水分が失われてしまい、乾燥肌になってしまいます。乾燥肌になると、かゆみが起き、悪化させると痛いと感じてしまいます。
このバリア機能が低下してしまう原因としては以下のようなことが考えられます。
空気の乾燥が原因
空気中の湿度が高ければ、カサカサヒリヒリすることがなかった肌が、冬など、湿度の低い環境になると、カサカサヒリヒリしてしまうことがあります。
つまり、空気が乾燥しているので、水分を欲していて、肌から水分が奪われてしまうために起こります。
これはバリア機能の低下というよりも、今までのバリア機能の強さでは抑え切れないほど、外に水分が引っ張られてしまう環境になることが原因です。
これを防ぐには、「過ごす環境の湿度を下げないようにする」ことと、「肌のバリア機能を強化する」ことが必要です。
「過ごす環境の湿度を下げないようにする」には、加湿器使ったり加湿器が使えない時には、コップに水をいれて、置いておくだけでもできるといいですね。
また、「肌のバリア機能を強化する」には保湿をしましょう。水分を肌内部に保って、外部に奪われにくい肌を作っていけるといいですね。
紫外線を浴びることが原因
紫外線を浴びることも、バリア機能を低下させてしまう原因となります。紫外線によって肌の表面にある角質層が、壊されてしまうのです。
紫外線にはいくつか種類があり、私たちの肌にとって良くないのは、UV-B波というものは肌の表面に影響があります。夏に日焼けをしたり、ひどいと火傷のようになってしまうのはこのUV-B派の影響です。
そしてもう一種類、UV-A波と言われる紫外線は、私たちの肌の内部まで届いてしまいます。肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンといった成分を壊してしまい、シワやシミができる原因にもなってしまいます。
紫外線を防ぐには日よけが一番です。帽子や日傘、日焼け止めなどを活用しましょう。
また、紫外線は夏だけではなく、春頃でも意外と強いので気をつけたいところです。天気予報の紫外線情報も活用するといいですね。
肌の老化が原因
年齢を重ねると、どうしても肌の機能は衰えてきます。肌の機能とは、例えば保湿成分を分泌する力が弱くなり、皮脂や水分も少なくなりがち。
つまり年齢を重ねると、乾燥肌になりがちなのです。水分を失った皮膚には隙間ができ、かゆかったり痛いと感じる原因になるだけではなく、そこからシワやシミ、たるみの原因にもつながってしまいます。
これを避けるためには、保湿が大切です。たっぷりと水分を肌に与えてあげて、さらに油分でしっかりとふたをして、水分が逃げないようにしましょう。
こうして肌の機能の衰えをカバーしてあげることで、若々しい肌を取り戻したり、少なくとも老化のスピードを鈍化することはできますよね。
2.外部からの刺激
バリア機能が弱ってしまった肌は、外部からの刺激にも弱くなってしまいます。外部からの刺激には、上記でご紹介した、バリア機能低下の原因ともなってしまう紫外線も含まれます。
他にも下記のようなものが外部刺激となって、ヒリヒリと肌の痛みへとつながってしまいます。
服の摩擦が原因
服と皮膚との摩擦が原因で、痛いと感じてまう場合があります。
すでにカサカサになってしまった乾燥肌だと、服との摩擦にも敏感になっていていますし、乾燥でできた皮膚の隙間に繊維が引っかかったりして、痛いと感じてしまいます。
繊維だけでなく、服の縫い目やタグなども擦れると痛みを生じます。乾燥肌でなくても、縫製の荒い服を着た時には擦れて赤くなったり、ヒリヒリしてしまったという経験、ありますよね。
起きていても寝ていても、何かしら身につけています。服との摩擦は小さなことのようで、影響は大きいかもしれません。
服の摩擦対策としては、服の素材を選ぶこと。シルクやコットンは肌にとって良い素材と言われています。
特にシルクは人の肌に近い成分でできていると言われ、肌触りも良いですね。
服がチクチクすると感じている人は、試してみてくださいね。
化粧品や石鹸、シャンプーなどが原因
外部からの刺激のひとつとして、化粧品や石鹸、シャンプーなどに含まれる成分が原因の場合があります。
通常の石鹸やシャンプーの場合、乾燥肌の人にとっては洗浄力が強すぎて、元々通常より少ない皮脂を必要以上に落としてしまうことがあります。
化粧品も、肌が過敏に反応しすぎてしまうことがあります。
こういった場合は、乾燥肌・敏感肌用として販売されている物を試してみましょう。こういったものは低刺激で作られていたり、保湿効果のある成分を含めている物があります。
ほこりや花粉などの飛散物が原因
外部刺激の中には、目に見えづらい小さな物も原因となります。たとえば、ほこりや花粉などです。これは後述するアレルギーの原因ともなる物です。
これは外出時であれば、肌を露出しすぎない、マスクをする、部屋を清潔にしてほこりを溜めない、などの対策が有効でしょう。
3.肌の炎症
これは特に「ヒリヒリ」の原因になってしまうことかもしれません、肌の炎症。低刺激の化粧品や、石鹸、シャンプーを使っていても、炎症を起こしている場合は、痛みを感じるかもしれません。
そんな時は、使用を中止して、心配な場合は病院で診察してもらいましょう。
紫外線を浴びることが原因
紫外線を浴びて、日焼けをすると、肌の弱い人は赤くなってしまいますよね。
気をつけがちな真夏より、「まだ、日焼け止めは塗らなくてもいいかな」なんて思っている春頃でも紫外線は強くて、急に日焼けしてしまうなんてこと、もあります。
常に紫外線にさらされていることを忘れないで、長時間の外出時はもちろん、夏以外の、曇っている日なども日焼け止めや日傘、帽子などを使って気をつけたいですね。
アレルギーが原因
アレルギーを起こして、それが肌に現れてしまう場合もありますよね。
ぷつぷつ発疹ができたり、炎症を起こして赤くなってしまったり。原因がわかった場合は、すぐにそれの利用をやめましょう。
原因がわかっていない場合は、なかなか難しいですよね。使っている化粧品などの肌につけたものか、食べ物、花粉などの目に見えづらいものが原因かもしれません。
アレルギーは治すのはなかなか難しいですよね。原因がわかれば、その使用はすぐにやめて、代わりの物にしましょう。また、原因がわからない場合、病院でアレルギー検査をしてもらうのも良いかと思います。
新しい化粧品などを使い始める時には、少量で試してみるパッチテストを行ってみましょう。それで、問題がなければ安心して使えますね。
4.病気や精神的なもの
かゆみの原因になっているものは、肌に直接触れたり、体内に取り入れるものばかりではありません。
病気を患っていることが原因になっているかもしれません。
例えば糖尿病や痛風、腎不全といったものから、便秘、更年期、ストレスなどでもかゆみが出ると言われており、原因は幅広くあります。
このような病気や症状がある場合は、これが原因で「皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)」と言って、かゆくなる症状が出ているのかもかもしれません。
思い当たる場合は、痛くなる前に病院で診てもらうことをおすすめします。
以上、肌がヒリヒリ痛くなってしまう原因と対策をご紹介しましたが、何か一つが原因というわけでもありません。ある原因が元で、他の原因にもなってしまい、さらに・・・ということも多いと思います。
例えば日焼けして、紫外線を浴びたことでバリア機能が低下し、肌の炎症も起こって、それにより外部からの刺激にも敏感になってしまって・・・という感じです。
精神的なものまで関わってくるのですから、「完璧に乾燥対策をしよう!」と神経質になりすぎず、できるところから、少しずつ改善していけるといいですね。